2016年12月30日

忘年、そして読書亡羊?記。


昨日から、年末年始の休暇に入って、
珍しく忘年会などに顔を出しています。

DSCN5879.JPG
テーマは韓国料理で、
持ち寄りパーティなる忘年会。

DSCN5871.JPG
サムゲタンをしこむ。
ってわたしは見てただけです(笑)。
久しぶりに会うみんなと一日ゆったりと
過ごして帰ってきました。

年末年始は、なるべくぼんやりとゆったりと、
そして、本を読んだり映画を観たり、
久しぶりにインプット熱が高まっているので、
そういう時間が過ごしたいという思いです。
(しかし本当にぼんやりしたまま何もなく終わりそう・・・)
今年は、CD制作もありアウトプットが多い年でした。
アウトプットの後は、インプットもとても
大事だなと感じています。
というのも、久しぶりに心が動かされる本
出会ってとても刺激を受けました。

今年もまたたくさんの好きな本に出会えましたが、
振り返って、今年印象に残っている作品たちを
記しておきます。

長編小説では・・・
★宮下奈都さんの『羊と鋼の森』
DSCN4735-thumbnail2.jpg
この小説みたいな歌が唄えたら、と思った
静かに力強くそしてとても美しい物語でした。


★辻村深月さんの『東京會舘とわたし』上・下
IMG_2016100.jpg
「スロウハイツの神様」という作品に出会ってから
追いかけて読んでいるとても好きな作家・辻村深月さん
なのですが、この作品は、今までの作品の中でも特に
読む人を選ばないとても普遍的な作品だと感じました。
ある意味とてもマニアックな(東京會舘という建物
が主役)題材なのに、それを普遍的に描くということのすごさ。
縁も所縁もない訪れたことのない東京會舘が、その歴史を
ずっと自分も見てきたかの錯覚を起こしてしまうほどに
その物語の世界へとぐいぐい巻き込んでいくのは、
もう見事としか言いようがありません。
まんまとわたしは、読後、東京會舘につのる思いの果てに、
訪れることが出来ぬのならば、せめてお菓子を
食べてみたい!!いう衝動に駆られたほどでした。
(その思いを知る人から、アルバム完成のお祝いに、
とその後サプライズでお菓子をいただきました。)
DSCN5478.JPG

短編小説では・・・
★栗林佐知さんの『海の見えない海辺の部屋』
DSCN5266.JPG
これまた大好きな作家さんです。
こちらは、今年ご自身で編集・発刊された『吟醸掌篇』
というアンソロジー短編小説集の中に収録されているものです。
栗林佐知さんの作品の中には、どうしてかわたしを
見つけてしまいます。
どうにも他人事には思えない人が出てくるのです。
この作品もまた例外ではなく。
見つかった!というちょっとバツの悪いような思いと同時に、
生き辛さ満載のちょっとめんどくさい主人公へのシンパシー
の嵐です。
そんな主人公(自分が?)がどこかいとおしくなる
不思議な作品です。
栗林佐知さんの短編は、とても個性的で秀逸です。
長編も読んでみたい。


そして、エッセイでは・・・
★植本一子さんの『かなわない』
とある雑誌に書かれていたとても異質な光を放って
いた短いエッセイを読んで、この人の文章を
もっと読んでみたいと思いました。
そして手にしたのがこちらのエッセイ。
プロフィールを拝見すると、写真家とのことなのですが、
今年読んだ中では、文章も内容も全部含めて
もしかしたら一番心が動かされた作品だったかも知れません。
猛烈に何かを書きたい気持ちになりました。
つい最近図書館で読んだのですが、欲しいので買います。



おまけ。
映画篇。
★岩井俊二監督の『リップヴァンウィンクルの花嫁』
★西川美和監督の『永い言い訳』

でした。
どちらも期待を裏切らないすばらしさ。

来年は、なんとか時間をやりくりしつつ、もっともっと
本を読んでもっともっとたくさん映画を観たい。


posted by 胡池マキコ at 23:50| 独りごと。 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする